差す

結局エンジンをまるごと替えることになった。分解して見てみたら、隅々までくたくただったそう。小西さんが中古のものをどこかで見つけてきてくれて、多分今ごろメンテナンス中なのだと思う。
私の前にこの車に乗っていたのは60代のおじいちゃんと聞いているんだけど、エンジンのいかれ具合からうちの旦那が予想するには、おそらくずーっと簡単な車検で済ませてきてた感じ。たまには丁寧な車検を受けて体の奥の方まで見てもらわないと、ゴミとか、なんかのカスとかがたまって、不穏な穴が開いたりするらしい(→写真)。
はぁ、けっこうめんどうなんだね車って、しかしいくらかかるんだろう…、車体20万でエンジン20万とか言ったら泣くよ?、でも一生付き合って行こうと思ったらそれ相当の覚悟がいるってことだよなぁ、何でもそうだよな、うちの台所の竹の蒸籠とか?和包丁とか?イチョウのまな板とかも?、あー、メンテらしいメンテしてないなぁ、いやぁー、でもでも車はさ、簡単な車検しかやらない人ってきっと大勢いるぜ?、まあね、出会って間もないけれど今のうちにエンジンという大変重要な部分を綺麗にして、これからは私がしっかり把握して、勉強して、管理していけばいいんだから、まあね、いいんだ、それで、というふうに日々もくもくと湧いてくる考えをなんとかやりすごして、この出来事を前向きに理解しようと努力しているんだけど、それでも時々しゅっとわびしい気持ちが差す。夜、それはそれは暖かいおふとんで眠りに落ちる瞬間とか。