一人旅

今日から旦那さんは仕事で、私は一人で白い泥棒の車と対面することになった。あらかじめ収納場所を教わっていたラジエーター?に水が入っているかどうかを確認してから、レンタルしていたDVDを返しに行き、コンビニに寄ってお昼ご飯を買い、家に帰ってくる。ほんの3、4キロ程度の走行だったが、家の駐車場に辿り着く目と鼻の先でまたもやCとHの書いてあるメーターの針がぎゅぅぅんとHの方に傾く。おぉぉぉぉい。水はちゃんと入ってたじゃないのよ。と思いながら慌てて駐車してセーフ。
車を降りるとまたもやゴムの焼けるようなあの臭いがした。ラジエーター?が空になってんじゃないだろうなぁと思って確認すると、逆にその水の量が増えているではないですか。なんで?しかも、溢れて外に流れ出している形跡も。ふと下を見ると赤い液体が、軽く傾斜がついた駐車場のアスファルトの上をつーっと流れていた。ごめん、と言ってなんとなく車のお腹のあたりを撫でた。
その夜小西さんに連絡、トラックで峠を越えて駆けつけてくれた。問診の結果、私の泥棒は小西さんにしばらく預けることになった。旦那さんと3人で焼き肉を食べ、どうでもいい話とどうでも良くない話をし、解散。小西さんには10コ下の彼女がいることがわかった。